「社会学者がニューヨークの地下経済に潜入してみた」スディール・ヴェンカテッシュ著、望月衛訳

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 社会学者である「ぼく」は、ニューヨークの地下経済を調査するために、セレブな学生らと付き合うようになる。ハーバードで開かれたワインのテイスティングで知り合ったアナリーズは、高級ホテルでコカインをやらせた女の子を男たちに紹介してもうけていた。彼女はそれを「事業」だと言い、自分はあの子たちを助けていると考えている。

 一方、パキスタンからの移民のアザドは初めは新聞スタンドで働いていたが、やがて不法移民に仕事を紹介する副業に手を出す。

 ニューヨークの表と裏の世界で苦悩する学者の10年の記録。(東洋経済新報社 2200円+税)

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