「豆の上で眠る」湊かなえ著

公開日: 更新日:

 大学2年の結衣子は、母の入院を知ったバイト仲間にシフトを代わってもらい帰郷。まずは入院中の母に会いに行こうと、駅前の喫茶店でバスを待っていると、窓の外に姉の万佑子が見知らぬ女性と歩いていた。女性の目の近くの傷痕を見つけた結衣子に小学生のときの苦い思い出がよみがえる。体が弱かった万佑子をローラースケートに誘い、ケガをさせてしまったことがあるからだ。女性の傷痕はそのときの万佑子の傷と同じ場所にあった。

 ケガから3カ月後の夏休み、万佑子が姿を消すという事件が起きた。2年後、万佑子は神社の鳥居の下で発見されたが、以来、結衣子は姉に対して拭いきれない違和感を抱き続けてきた。

 徹夜必至の長編ミステリー。

 (新潮社 590円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒