「豆の上で眠る」湊かなえ著

公開日: 更新日:

 大学2年の結衣子は、母の入院を知ったバイト仲間にシフトを代わってもらい帰郷。まずは入院中の母に会いに行こうと、駅前の喫茶店でバスを待っていると、窓の外に姉の万佑子が見知らぬ女性と歩いていた。女性の目の近くの傷痕を見つけた結衣子に小学生のときの苦い思い出がよみがえる。体が弱かった万佑子をローラースケートに誘い、ケガをさせてしまったことがあるからだ。女性の傷痕はそのときの万佑子の傷と同じ場所にあった。

 ケガから3カ月後の夏休み、万佑子が姿を消すという事件が起きた。2年後、万佑子は神社の鳥居の下で発見されたが、以来、結衣子は姉に対して拭いきれない違和感を抱き続けてきた。

 徹夜必至の長編ミステリー。

 (新潮社 590円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景