「まんまる蛤長屋」坂井希久子著 店を追い出された父娘が流れ着いた長屋とは

公開日: 更新日:

「まんまる蛤長屋」坂井希久子著

 お小夜は、日本橋馬喰町に店を構える小間物屋・丸屋の一人娘として、何不自由なく育った。しかし父の徳兵衛が、結託した後妻のお久と番頭の伊蔵によって横領の罪を着せられ、父娘で店を追い出されてしまう。流れ着いた深川蛤町の長屋で暮らして半年、お小夜はいまだに貧乏暮らしに慣れない。徳兵衛は毎日慣れない行商に出るが、仕入れた小間物はさっぱり売れない。父の助けになりたいお小夜が、この辺りでは何が売れているのか近所の小間物屋の店先をのぞいていると、同じ長屋に住むぽん太姐さんに声を掛けられる。事情を聞いたぽん太は、あの店は参考にならないという。客の出入りが多いのにと不思議に感じるお小夜に、ぽん太はその理由を話してくれる。

 面倒見のいい大家が厳選した長屋の住人たちの人生を描く連作時代短編。 (朝日新聞出版 858円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の快進撃に暗雲…正捕手スミスが離脱、大谷が“何度も首を振った”ラッシングが代役に

  2. 2

    松村北斗&目黒蓮の"2強"を崩すSTARTO社の若手演技派は? 男性アイドル戦国時代のカオス

  3. 3

    不倫と嘘が止まらない高市内閣の人格と運命…エロ文科相が「道徳心」を説くお笑い

  4. 4

    皇室典範改正のタイミングで…愛子さまに「海外留学」説が浮上

  5. 5

    森香澄はピアニストを夢見て練習に打ち込むも、1浪して東京女子大現代教養学部へ…高校は都立新宿

  1. 6

    ドジャース“真のエース”山本由伸が誇る「数字に表れない価値」…休んでばかりの大物投手と段違い

  2. 7

    渋野日向子に「全米女子プロ」逆転出場の道…勝みなみと3年連続タッグでツアー唯一のダブルス戦V狙う

  3. 8

    初G7で高市外交ドッチラケ…「国際法遵守が不可欠」力説もトランプ米国のイラン攻撃にはダンマリの矛盾

  4. 9

    テレビ朝日が「宝の持ち腐れ」…魅力ある2人の女子アナ松岡朱里と三谷紬をもっと出してよ!

  5. 10

    高市官邸の「SNS戦略」は逆効果…内閣広報官の物議投稿で中傷動画疑惑かき消すどころか“火に油”