「『腕もみ』で胃腸の不調がみるみる改善する!」 孫維良著

公開日: 更新日:

 胃もたれや便秘、下痢、食欲不振などの胃腸の不調を改善したいなら、手首から肘までの前腕をもむのが最善の策であると、東京中医学研究所所長の著者は言う。胃腸と腕、まったく関係のない部位のように思えるが、腕には胃腸の不調に通じる重要な「経絡(気の通り道)」と「ツボ」が集まっているそうだ。

 例えば、腸の働きに作用する大腸経は、人さし指のツボからはじまり、腕の後面の外側を通って顔に入り、鼻の横にあるツボまでつながっている。小腸経は、小指の先のツボからはじまり、腕の後面の内側を通って耳にあるツボにつながるという。そして腕には、手首のシワから少し肘寄りにある「内関」をはじめ、胃腸の調子を整えるツボが集まっている。つまり、腕をもむことで経絡とツボの両方がまとめて刺激され、胃腸の不調に効果を発揮するというわけなのだ。

 腕もみは椅子に座りながら簡単にできる。まず、右の太ももの上に右の前腕を手のひらを上にして乗せ、左の肘で体重をかけて5秒程度押す。押す位置を少しずつずらしながら、30秒ほどかけて全体を押す。これが基本の腕もみだ。所要時間は1分程度で、1日1回行えばOK。むくみや二日酔いにも効くため、ちょっとした空き時間の習慣にしてみては。

(プレジデント社 1100円+税)

【連載】長生きする読書術

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因