「大人のための社会科」井手英策、宇野重規、坂井豊貴、松沢裕作著

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「希望」という言葉が頻出するのは大きな災害や戦争の時代で、経済成長や政治改革の時代にはあまり登場しない。「希望」が日本で語られたのは、「格差」と「貧困」が2000年代を語るキーワードとなった時代だった。ドイツのマルクス主義哲学者エルンスト・ブロッホは、希望を「まだ―ない」(Noch―Nicht)ものとして捉えた。そして、ナチス政権下で亡命中の苦しい日々にも、現在の社会の中には来るべき未来を実現する社会的な力が隠されていると考えていた。バラク・オバマは「希望」は政治や民主主義には不可欠のものだと説いたが、その道のりは険しかった。

 社会科学者が12のキーワードから日本社会を読み解く。

(有斐閣 1500円+税)

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