“大義のため”がひっこみ思案の克服法に

公開日: 更新日:

「ひっこみ思案」とは、子供だけの性質ではない。ビジネスマンになってからも、アイデアを積極的に売り込んだり、意見の衝突が避けられない場面などで、ひっこみ思案がゆえにどうしてもあと一歩が踏み出せないという人も少なくないはずだ。

 アンディ・モリンスキー著「ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法」(花塚恵訳 ダイヤモンド社 1500円+税)では、ハーバード大学で心理学を学んだ著者が、なかなか変えにくいといわれるひっこみ思案の性質について科学的に分析。その克服方法を伝授している。

 人間は誰もが、心地良いと感じる場所や安心して行動できる領域である「コンフォートゾーン」を持っている。そして成長や進化は、このゾーンから踏み出す力と勇気がなければ決して得ることはできない。

 ところがひっこみ思案の人は、ゾーンから出ようとするときに5つの葛藤にさいなまれやすいという。「自分らしさとの葛藤」や、「実力との葛藤」、ゾーン外の行動を取ったら相手に嫌われるのではと恐れる「好感との葛藤」などだ。

 ひっこみ思案の克服は、まずこれらの葛藤と向き合うところから始めるといい。そして、葛藤に打ち勝つための方法を身に付ければ、ひっこみ思案な性質は変えることができると本書。その方法のひとつが、自分がやろうとしていることに対する強い目的意識、つまり「信念」を持つことだ。

 そんなもの簡単に持てないと思うかもしれないが、コツはある。自分のためではなく、他の誰かのため、大義のためという目的意識を持つことだ。テキサス大学の調査でも、自分のための賃金交渉より、部下や友人のための方が強気に主張して、結果を得るということが分かっている。他の誰かがいることで目的が明確になり、葛藤や苦痛に対処しやすくなるためだ。アイデアを売り込むのが苦手な人は、自分のためと思わず、“これをしなければ部下を(家族を)泣かせることになる”と考えるといいかもしれない。

 他にも「カスタマイゼーション」や「マインドリセット」などの方法を紹介。ひっこみ思案は今からでも変えられるぞ!

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離