「それを愛とは呼ばず」桜木紫乃著

公開日: 更新日:

 失業して故郷の新潟で再就職した亮介は、10歳年上の女社長・章子に求婚され結婚。以来10年、副社長として章子を支えてきたが、章子は交通事故で意識が戻らず、寝たきりになってしまう。章子の息子・慎吾に会社を追われた亮介は、東京の不動産会社に再々就職する。知人が支配人を務める老舗キャバレーに挨拶に行った亮介は、ホステスの紗希と出会う。タレントとして所属する芸能事務所の契約を打ち切られたばかりの紗希だが、亮介の隣に座っているとなぜか明日からも頑張ろうと思えてくる。数カ月後、北海道でリゾートマンションを売りながら妻の看病で新潟に通う亮介を紗希が訪ねてくる。

 誰もが予想できない驚愕の結末までイッキに読ませる長編サスペンス。

(幻冬舎 600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動