• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「街場の天皇論」内田樹著

 天皇は「シャーマン」としての機能をもち、戦地を訪れて死者を慰霊しているが、日本人の死者だけでなくその地で死んだすべての人を慰霊している。この慰霊こそが天皇の本務なのに、それができなくなりつつあるので「生前退位」が必要となったのだ。

 そういう死者たちへの思いが政治的エネルギーの源泉になっていることを利用しているのが政治家だが、安倍晋三が背負っているのは天皇のような「すべての死者」ではなく「岸信介という生々しい死者」である。だが、日本のリベラル・左翼・知識人は未来志向で、過去の死者をあまり顧みないため極右に勝てないという。

 天皇制と民主国家との共生を考える天皇論。

(東洋経済新報社 1500円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    県警・消防は380人動員 なぜ理稀ちゃんを発見できなかった

  2. 2

    逸材ゴロゴロ 夏の甲子園“契約金1億円”ドラ1候補7人の名前

  3. 3

    もし破局したら…“恋愛露出狂”剛力&前澤社長の未来予想図

  4. 4

    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見

  5. 5

    総裁選で論戦拒否…安倍首相が打って出た「逃げ恥」作戦

  6. 6

    ドラ1候補社会人も“直メジャー”…日本球界はなぜ嫌われる

  7. 7

    まるで炎上商法 “超人ショー”と化した24時間TVの存在価値

  8. 8

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  9. 9

    国連が原発作業員の被ばく危惧も…安倍政権またもガン無視

  10. 10

    巨人・重信の台頭で…“FAの目玉”広島・丸の獲得に影響も

もっと見る