「経済と人間の旅」宇沢弘文著

公開日: 更新日:

 すべての人々が豊かな経済生活を営み、優れた文化を展開し、魅力ある社会を持続的・安定的に維持することを可能にする「社会的共通資本」を提唱した世界的経済学者の自伝。

 氏は、1928(昭和3)年、鳥取県米子市生まれ。宇沢家は女系家族で兄が200年ぶりに誕生した男の子だったという。3歳のとき、教師を辞め商売に手を出した父が一家を連れて上京。ラグビーに明け暮れた一高時代や、医学部志望から心変わりして入学した東大数学科での学生生活、そして研究生時代に経済学に本格的に取り組むようになった理由など。

 人生を振り返りながら、各国の学者や指導者らとの交流や、日本が再生するために取り組まなければならない課題を語る。

(日本経済新聞出版社 1000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで