「生き物を殺して食べる」ルイーズ・グレイ著 宮﨑真紀訳

公開日: 更新日:

 BBCや「ガーディアン」「サンデー・タイムズ」紙などで活躍するスコットランド出身の女性環境ジャーナリストが、誕生日のある日、論評だけでなく、実際に自分で殺した動物だけを食べて暮らしてみようと決心した。さっそくライフルの撃ち方を父に教わり、釣りをし、仕留めた獲物は自分で絞め、はらわたを抜き、料理して食べた。本書はその2年間の“肉食”体験で知った自然と人間とのつながりと、食肉産業の現状とをつづったルポルタージュである。

 2年間で著者が自分でとって食べた生き物は、カキ、シグナルザリガニ、ハト、リス、ウサギ、アカシカなど20種。納得できる生産者から出荷された、自分にとって快適なものだけを食べる習慣こそが、人間である証しの倫理的食肉のあり方ではないかと著者は言う。

(亜紀書房 2200円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    八村塁の「レイカーズ電撃復帰」に現実味 2兆円新オーナー誕生でドンチッチとのコンビ復活へ

  3. 3

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士

  4. 4

    フィフィ氏とYouTube元制作者の間に何があった? 食い違うそれぞれの主張【後編】

  5. 5

    Snow Man佐久間大介が城西国際大学メディア学部映像芸術コースで培った“強力な武器”

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    フジテレビ堤礼実アナの「ミニスカ」は問題なのか? “顔面アップ”に続く過剰反応で消滅危機

  3. 8

    東京・日本橋、首都高のフタ取れ 川沿いを楽しく歩ける街に

  4. 9

    自民党新幹事長は有村治子総務会長の横スベリか… 安倍人事をなぞるのが高市人事

  5. 10

    蒼井優が夫・山里亮太との初共演で母性見せるも…元“恋多き女”に立ちはだかる「共演NG」問題