「生き物を殺して食べる」ルイーズ・グレイ著 宮﨑真紀訳

公開日: 更新日:

 BBCや「ガーディアン」「サンデー・タイムズ」紙などで活躍するスコットランド出身の女性環境ジャーナリストが、誕生日のある日、論評だけでなく、実際に自分で殺した動物だけを食べて暮らしてみようと決心した。さっそくライフルの撃ち方を父に教わり、釣りをし、仕留めた獲物は自分で絞め、はらわたを抜き、料理して食べた。本書はその2年間の“肉食”体験で知った自然と人間とのつながりと、食肉産業の現状とをつづったルポルタージュである。

 2年間で著者が自分でとって食べた生き物は、カキ、シグナルザリガニ、ハト、リス、ウサギ、アカシカなど20種。納得できる生産者から出荷された、自分にとって快適なものだけを食べる習慣こそが、人間である証しの倫理的食肉のあり方ではないかと著者は言う。

(亜紀書房 2200円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大関復帰の安青錦 “強行出場”の収穫と代償…「少なくとも夏巡業は厳しい」の見立ても

  2. 2

    板東英二さん死去…長嶋茂雄や野村克也も認めていたその功績と人柄、金銭トラブルの数々

  3. 3

    阿部慎之助氏の巨人監督復帰が絶望的なワケ…親会社が断固として許さない暴力行為の重み

  4. 4

    内閣改造へ維新がポスト要求…大阪都構想に前のめり「馬場総務相」爆誕に自民が手ぐすね引く理由

  5. 5

    安青錦が丸ごと吐露…相撲との出会い、日本語習得、「腹違いの兄貴」

  1. 6

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  2. 7

    川口春奈&板倉滉もそう? なぜ格差婚はつまづき、同格婚は続くのか

  3. 8

    不倫疑惑報道の三山凌輝 要注意人物でも“不適切密会”に持ち込めてしまう「人たらし」の極意に迫る

  4. 9

    日本ハム優良助っ人レイエスが「来季は不透明」と不穏発言…今オフ50億円規模の大争奪戦勃発へ

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ