• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「物語のおわり」湊かなえ著

 35歳の智子は、安定期に入ったお腹の子とフェリーで北海道を目指す。日程が合わず飛行機で往復する夫と現地で合流するまでの束の間のふたり旅だ。妊娠3カ月の時、亡父と同じ直腸がんと診断された智子は、20年前に両親と旅した北海道を再び訪ねてみたかったのだ。

 早朝の甲板で、智子は中学生くらいの少女・萌と出会い、彼女から「空の彼方」というタイトルの紙束を渡される。その中には、山あいの小さな町のパン屋の娘・絵美の物語がつづられていた。しかし、なぜか物語は結末まで描かれていなかった。(「過去へ未来へ」)

 人生の岐路に立ち、北海道へひとり旅をする人たちの心が、結末のない物語と出合うことによって化学変化を起こすさまを描いた連作小説。(朝日新聞出版 640円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  2. 2

    フジは稲垣をドラマ起用 立ち位置に違いが出始めた元SMAP

  3. 3

    被災地で黙々とボランティア活動 吉川晃司の“気骨と矜持”

  4. 4

    広島・丸と西武・浅村めぐり…巨・神でFA補強争奪戦が勃発

  5. 5

    大物2世タレントの彼は20歳上の私に「部屋に行きたい」と

  6. 6

    党内からも驚き 安倍陣営が血道上げる地方議員“接待攻勢”

  7. 7

    木村拓哉ラジオも終了…SMAP“完全消滅”の今後と5人の損得

  8. 8

    元SMAPのテレビCM「快進撃」の裏側…40代にして“新鮮味”も

  9. 9

    4年連続V逸確実で…巨人はFA入団組“在庫一掃”のオフに

  10. 10

    人気女優陣が拒否…木村拓哉ドラマ“ヒロイン選び”また難航

もっと見る