「十津川警部 九州観光列車の罠」西村京太郎著

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 東京、神奈川、沖縄を現場とする連続少女暴行殺人事件が発生。十津川らは半年に及ぶ捜査で大物政治家の小西を逮捕する。決定的証拠となったのは、刑事の亀井が入手した愛人から小西に送られた手紙だった。

 事件の初公判が迫る中、亀井は休暇を利用して息子の健一と旅行に出かける。鉄道ファンの健一のリクエストで、長崎と佐世保間を走る観光列車「或る列車」に乗車するのが旅の目的だ。

 しかし、乗車中に健一が姿を消してしまう。知らせを受けた十津川は列車の終点・佐世保に急行。やがて、健一を誘拐した犯人から亀井に連絡が入り、誘拐犯は健一の命と引き換えに証拠の手紙を要求してくるのだった。

 九州の観光列車を舞台にした旅情ミステリー。

 (集英社 840円+税)

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