「急行奥只見殺人事件」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 新潟県の大和町と入広瀬村で相次いで殺人事件が発生。さらに福島県会津若松・鶴ケ城のお堀で変死体が見つかる。新潟県警から東京出身の被害者の身元照会の依頼を受けた警視庁の十津川は、事件が只見線の沿線で起きていることに気付き、福島の変死体も殺人ではないかと疑う。

 福島県警は事故死と断定するが、入広瀬村で殺された実業家・岸本と会津若松で見つかった宝石商・今西の所持品から、不釣り合いなラムネ菓子が出てくる。

 やがて今西と岸本がともに銀座の高級会員制クラブの会員と分かる。しかし、大和町で殺された大学院生・川島と2人の共通点は見つからない。捜査に乗り出した十津川は急行奥只見に乗り、被害者の足跡をたどる。

 只見線を舞台にした長編鉄道ミステリー。(祥伝社 660円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  3. 3

    愛知県犬山市にある「もうひとつの万博」に行ってみた “本家”と違いストレスフリー&コスパよし

  4. 4

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  5. 5

    「時代と寝た男」加納典明(16)小熊を屋内で放し飼い「筋肉、臭い、迫力、存在感がぜんぜん違った」

  1. 6

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  2. 7

    緒形直人、中井貴一、佐藤浩市…名優のDNAを受け継いだ3人の息子たちの現在地

  3. 8

    元横綱白鵬 1億円“退職パーティー”の実態…超高級ホテルに太客大集結、札束乱舞のボロ儲け

  4. 9

    長嶋茂雄さんは助っ人外国人のセックスの心配もしていた。「何なら紹介してやろうか?」とも

  5. 10

    “中居正広寄り”の古市憲寿氏と視聴者のズレはどこで生まれた? フジ日枝批判での存在感は早くも過去のものに