「未来恐慌」機本伸司著

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 2029年、プログラマーの別所は、勤務先から出向して翌年に開催されるウェブ万国博覧会の日本館パビリオンの制作に携わる。

 仮想空間で開催されるウェブ万博の日本館の目玉は、スーパーコンピューターによる詳細な未来予測だった。未来学者の大竹の監修で、コンピューターがはじき出した未来は、株価の下落に伴う燃料費の高騰による恐慌がきっかけとなり、経済システムが破綻。グローバル化した社会が崩壊することで、人類は滅亡に至るというものだった。デモンストレーションを見た上層部は、大竹を更迭して、新たなデータで未来予測がつくられることになった。そんなある日、高速自動取引によって株価が急落する。

 読み進めるほどに背筋が寒くなる経済版「日本沈没」。

 (祥伝社 790円+税)

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