「名画の謎解き」木村泰司著

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 西洋美術はある一定のメッセージを伝える手段として制作されており、肖像画や静物画にも、哲学的または宗教的なメッセージが込められているものが多い。多くの現代人にとっては謎となってしまった名画に込められたそうしたメッセージを読み解く美術エッセー。

 例えば、ビーナスと息子のキューピッドがキスを交わしている場面が描かれたアーニョロ・ブロンズィーノによる16世紀の絵画「愛の寓意」。2人の周りに描かれた不思議な人物やモチーフなども読み解きながら、ビーナスとキューピッドが象徴する愛には欺瞞があることを表し、それは時が経つにつれて真理が暴かれると解釈することができると説く。

 その他、ゴッホの「星月夜」など27作品を取り上げる。(大和書房 880円+税)

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