• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「にっぽん氷の図鑑Best50」原田泉著

 この記録的な酷暑で、かき氷屋さんも大繁盛。ここ数年のブームで、いまや専門店が各地に登場し、通年で楽しめる。かき氷といえば「イチゴ」や「メロン」などしか思い浮かばない人には、人気店の凝ったメニューに目が点となるに違いない。

 なんでも、かき氷をこよなく愛する人々を「ゴーラー」と呼ぶそうだが、本書は、そのゴーラーたちに愛される全国各地の選りすぐりのかき氷店と、オリジナル名物メニューを紹介してくれる図鑑。

 ゴーラーたちに聖地と呼ばれるのは、先日、史上最高気温を記録した埼玉・熊谷にある「慈げん」。多くのゴーラーが、この店にハマったきっかけとなったというのが、ミルクベースの氷にココアをふりかけた「ミルクココア」という逸品。いたってシンプルなレシピなのだが、それぞれの味が溶け合い、口の中で「ミルクココア」が完成するという至高の味なのだとか。著者は、同店の「黒みつ きなこクリーム」を「かき氷の到達点」だと絶賛する。

 そうしたメニューは、店主が愚直なまでにこだわった素材と、全神経を集中させて削った氷との融合から生まれる。

 東京・渋谷「セバスチャン」の「イチゴのクレームブリュレ」や、同じく吉祥寺「氷屋ぴぃす」の「炙り芋チーズとカスタード」などは、一見すると温かい料理のよう。また、ふわふわの氷の山の半分が絶壁と化した東京・目白の「志むら」や、氷の高さ63センチという宮崎「百姓うどん」など、昔ながらの円錐のイメージからは想像もできない多彩なメニューを提供する50店を網羅。

 中には、地元のお祭りやイベントのときだけ限定でかき氷を出す山形の老舗和菓子店のように、店に出向いても口にできないものもある。今夏、あなたも至高のかき氷を求めてゴーラーデビュー!? (ぴあ 780円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    錯乱答弁を連発 テレビ討論でバレた安倍首相の薄っぺらさ

  2. 2

    “被害者”が激白 塚原夫妻の無責任指導とでっち上げの実態

  3. 3

    東京、神奈川、四国…“地方票”石破氏の猛追に安倍陣営焦り

  4. 4

    体操協会なぜ切れず? 塚原夫妻“職務一時停止”本当の目的

  5. 5

    交通遺児に残された亡父の車を競売に…劇的展開に感動の嵐

  6. 6

    二軍で“塩漬け”の巨人ゲレーロ 古巣中日勢に漏らした本音

  7. 7

    海外では国民が猛反発…「年金改悪」日本だけがやすやすと

  8. 8

    OBも疑心暗鬼 巨人・由伸監督“続投示唆”から急失速のナゾ

  9. 9

    最下位転落はすぐそこ…DeNAラミ監督の続投に2つの条件

  10. 10

    ラミ監督は窮地…DeNA“横浜回帰”で浮上する次期監督の名前

もっと見る