「60歳の壁」植田統著
65歳までの雇用継続義務があるといっても、多くの会社では60歳定年制が残り、その後は再雇用で、収入も下がる。そんな60歳、65歳の壁を越え、仕事も収入も、そして生き甲斐も得て人生を全うするために何をすべきかを伝授する生き方本。
著者も50歳以降のキャリアが描きづらい外資系企業勤務だったために、一念発起して司法試験に挑戦し、54歳で弁護士事務所を開設したという。
他にも、中小企業診断士に転身した元出版人や商社マンから畑違いの芸能関係の仕事に進んだ人など、60歳の壁を乗り越えた人を紹介しながら、60歳の壁を打ち破った人と打ち破れなかった人の違いは何かを考察。その上で起業のコツや人脈のつくり方、モチベーションの保ち方などをアドバイス。
(朝日新聞出版 790円+税)
60歳の壁