「出雲 殺意の一畑電車」西村京太郎著

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 宍道湖の北岸を走る私鉄「一畑電車」の「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前駅」(現在は駅名変更)のホームで名誉駅長を務める田宮が何者かに射殺される。3カ月前に名誉駅長に就任した田宮は、鉄道会社の駅長募集に本名で応募してきた元人気俳優だった。

 遺体の制服のポケットからノンフィクションライターの五十嵐の名刺が出てくる。その裏には「くたばれ。一畑電車」と書かれていた。島根県警から照会を受けた警視庁の十津川は、島根に飛ぶ。実は4日前に五十嵐が他殺体で見つかり、十津川らが捜査に当たっていたのだ。調べると、名刺の裏の字は、五十嵐の筆跡ではなかった。

 山陰の小さな私鉄を舞台にしたトラベルミステリー。

(祥伝社 640円+税)

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