「世界のへんな肉」白石あづさ著

公開日: 更新日:

 100カ国以上を旅してきた著者が、旅先で味わった珍しい肉料理と人々との出会いをつづった紀行エッセー。

 牛が神聖視されているインドでは、通りがかりのおじさんに教わった牛入りカレーの店に突入。聞くと、入っているのは現地で「悪魔の使い」と呼ばれている水牛だった。イランのイスファハンでは、バスに乗り合わせたおばさんの家に半ば強引に連れていかれ、一泊。翌日、一家と食事に出かけたサンドイッチ店の人気メニュー「サンドビーチェマーグズ」の具はヒツジの脳みそだった。他にも、ラクダのケバブ(エジプト)や、キリンのジャーキー(ナイロビ)、ビーバーのシチュー(リトアニア)など。日本では決してお目にかかれない肉料理が次々と登場する。

(新潮社 460円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー