「世界のへんな肉」白石あづさ著

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 100カ国以上を旅してきた著者が、旅先で味わった珍しい肉料理と人々との出会いをつづった紀行エッセー。

 牛が神聖視されているインドでは、通りがかりのおじさんに教わった牛入りカレーの店に突入。聞くと、入っているのは現地で「悪魔の使い」と呼ばれている水牛だった。イランのイスファハンでは、バスに乗り合わせたおばさんの家に半ば強引に連れていかれ、一泊。翌日、一家と食事に出かけたサンドイッチ店の人気メニュー「サンドビーチェマーグズ」の具はヒツジの脳みそだった。他にも、ラクダのケバブ(エジプト)や、キリンのジャーキー(ナイロビ)、ビーバーのシチュー(リトアニア)など。日本では決してお目にかかれない肉料理が次々と登場する。

(新潮社 460円+税)

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