「俺は内田裕也、スクリーン上のロックンロール」内田裕也著

公開日: 更新日:

 内田裕也が俳優として本格的にデビューしたのは、曽根中生監督の「不連続殺人事件」だった。脚本家の荒井晴彦と斎藤博が、坂口安吾原作の映画に出てほしいと内田に頼んだ。「誰に断られて俺のとこ、来たんだ?」と、断られた相手全員の名を尋ねると、小林旭、若山富三郎、中村吉右衛門だと答える。そして「これはマズい。根本から発想を変えなきゃいけない」と考え、内田裕也しかいない!! ということになった。

「俺、芝居なんてやったことないし、下手クソだぞ」と言ったら「実はもう、クランクインしてるんです」。

 ロケ地の新潟に行ったら、みんな旅館で雑魚寝、弁当は握り飯と豚汁だけの貧乏な現場だった。内田裕也のインタビューによる出演映画の記録。

(キネマ旬報社 2200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も