「『朝ドラ』を観なくなった人は、なぜ認知症になりやすいのか?」奥村歩著

公開日: 更新日:

 忘れもの外来の医師である著者は、診察時、よく患者にNHKの朝ドラの話題をもちかける。

「前はよく見ていたけれど、最近のやつはつまらないから見なくなった」などの答えが返ってきたら認知症の可能性が高いという。認知症、特にアルツハイマー型は直近の出来事を記憶にとどめておくことができなくなるので、ストーリーがつながらなくなり、朝ドラを見るのをやめてしまうケースが多いのだとか。

 このように脳を衰えさせてしまった患者には、日々の生き方や暮らし方に共通の傾向があるという。他にも「頑固な人」がボケやすい理由、逆に田舎で畑仕事をする人がボケにくい理由など、患者たちのエピソードを交えながら、「脳をみすみす衰えさせない方法」を伝授してくれる健康本。

(幻冬舎 1200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方