• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「認知症も、がんも、『不治の病』ではない!」藤野武彦著

 今、最もなりたくない病気として挙げられるのが認知症だ。認知症の親の介護で地獄を見た人はなおのこと。40代、50代が予防のために今から始めるべきことはいったい何か。食事、運動、脳トレ、生活習慣の改善……予防のヒントが載っている最新刊本を紹介しよう。

 アルツハイマー型認知症は、脳の老廃物であるアミロイドβが蓄積し、脳が萎縮することが原因だ。九州大学名誉教授の著者が着目したのは「プラズマローゲン」という物質。リン脂質の一種で、細胞膜の原料となるもの。これがアミロイドβの蓄積を抑制する作用があり、認知症治療に役立てる研究を進めている。実際に、プラズマローゲンのサプリメントを摂取した認知症患者の臨床試験も掲載。数カ月で、せん妄や幻覚、抑うつなどの症状が改善されたという。

 もともと、あらゆる病気の発端を「脳疲労」と呼び、独自研究を行ってきた著者。脳疲労を防げば、認知症も改善できるという。根本的に脳疲労を防ぐには「禁止・抑制をしない」「心地よいことをする」の2原理、「健康によくても嫌なことはしない」「健康に悪くても好きなことは禁止しない」「健康によくて好きなことを始める」の3原則が大切。これを用いた食事療法は認知症だけでなく、生活習慣病の改善、ダイエットにも有効だという。

 (ブックマン社 1300円+税)

「医師が発見した認知症バイバイ体操」濵﨑清利著

 認知症患者を数多く診てきた脳神経外科医が認知症を遠ざける体操を紹介。趣味で習っていた合気柔術をヒントに考案したという。実際に、この体操を継続した患者は、認知機能が向上し、身体症状も軽減したそう。

 カラー写真とともに、10パターンの運動を丁寧に解説。それぞれにQRコードがつけてあり、携帯やスマホで取り込めば、解説動画を見ることもできる。至れり尽くせり。初めはシンプルだが、徐々に体重移動などの負荷がかかるよう設計されている。少しずつレベルアップしていき、最終的には10パターンすべてをマスターする仕組みだ。

 基本は、へその下にある「丹田」を意識すること。そして毎日継続することが大事だという。

 また、認知症予防になぜ運動が重要なのか、激しい運動ではなく、ゆっくりとした運動を続ける意義なども細かく図説する。運動が不得手な人、運動が習慣になっていない人、運動不足を気にしている中年にも勧めたい。

 (東邦出版 1389円+税)

「今すぐできる生活習慣術と認トレで認知症は予防できる!」広川慶裕著

 認知症予防医が教える認知症の基礎知識と、簡単な予防トレーニング法。これを行えば、認知症予備群のMCI(軽度認知障害)から健康な状態に戻れるという。ボケてはいないが「最近ちょっとおかしいな」と思い始めたときが、このトレーニングの始め時だ。独自開発のトレーニングは、主に「知的・身体・生活習慣」の3種類。

 ひらがな並べ替えやおつり計算、鏡文字の解読など、頭の体操をメインにした知的トレーニングは、家族と一緒にゲーム感覚で行うと効果大。指体操や歌足踏みなどの身体トレーニングは足腰が弱い高齢者でも行える。生活習慣トレーニングでは、昔の名画を見たり、一言日記や自分履歴書を書くことを勧めている。

 老親が心配と嘆く前に、まずは自分でMCIの「自己診断テスト」を。早い人は40代でMCIと診断されるケースも。働き盛りの人こそ読んでほしい。

 (河出書房新社 1200円+税)

「アルツハイマー病が革命的に改善する33の方法」白澤卓二著

 抗加齢医学の分野で有名な医師が、アルツハイマー病を改善する生活習慣をまとめた一冊。認知症の原因となるアミロイドβの蓄積は、「炎症・栄養不足・毒素」の3つのリスクから守ろうとする脳の正常な防御反応と判明。つまり、このリスクを減らせば、予防も治療も可能という考え方だ。

 実践しやすい33の方法を紹介し、できることからひとつずつ習慣にすることを推奨している。まず避けたいのは、加工食品や焦げる調理法。控えたい食品は、揚げ物、砂糖や人工甘味料。白米や小麦製品は最小限に。蓄積すると、炎症や毒素などのリスクを脳に負わせる物質が多いからだ。

 逆に積極的に取りたいのは、解毒作用の高いアブラナ科の野菜(カブ、大根、キャベツなど)、にんにく・しょうが、海藻、オリーブオイルやココナツオイルもお勧めだ。

 驚くのは、家の中のカビもアルツハイマー病の原因になるという点。制汗剤や日焼け止め、ヘアスプレーの成分も、毒素となる可能性が。具体的な指示と厳しい制限を好む人に適した本だ。

 (飛鳥新社 1204円+税)

「認知症の脳もよみがえる頭の体操」川島隆太著

 任天堂DSゲーム「大人の脳トレ」で一大ブームを起こした脳科学者が新たに開発した、頭の体操本。

 脳が衰えるのは「使わない」から。数字や文字の記号を処理することで、脳の前頭前野を活性化し、1日10分でも鍛え上げることができるという。

 脳を鍛えて認知症を予防&改善するには「速さ」「記憶」の2種類の体操が必須。コツは「とにかく速く」「1日10~15分」「毎日やる」こと。「間違えても気にしない」という点が認知症予防に重要なのだとか。

 単純な計算を繰り返したり、単語の一覧表を見て、食べられるモノに○、食べられるが嫌いなモノに△をつける、といったテストは脳の回転速度を鍛える。30個の単語を2分間で覚え、別紙にできるだけ書き出したり、音読・暗唱を繰り返すのは記憶力を鍛えてくれる。

 (アチーブメント出版 1200円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    正反対キャラを演じきる 佐藤健“視聴率40%男”の存在感

  2. 2

    沖縄県知事選で“黒歴史”隠し 佐喜真候補にもう一つの疑惑

  3. 3

    “元彼”と同時引退? 幻に消えた安室奈美恵の「再婚」報道

  4. 4

    花田家は崩壊寸前…貴乃花親方は協会批判し妻は見舞い拒否

  5. 5

    焼肉通いは序章…星野源が狙われる新垣結衣との要塞デート

  6. 6

    追悼・樹木希林さん 貫いた“奇妙な夫婦愛”と“ドケチ伝説”

  7. 7

    二宮和也はジャニーズの“条件”拒み…伊藤綾子と来年結婚か

  8. 8

    安倍自民がブチあげ「省庁再々編」は国民ダマしの常套手段

  9. 9

    安倍首相が総裁選で獲得 地方票「55%」の怪しいカラクリ

  10. 10

    吉澤ひとみの逮捕で…「元モー娘。」相次ぐ謝罪の違和感

もっと見る