「潤みと翳り」ジェイン・ハーパー著 青木創訳

公開日: 更新日:

 オーストラリア連邦警察の捜査官フォークに、早朝、相棒のクーパーからジララン山脈の森でアリスが遭難したと連絡が入る。

 財務捜査課に所属するフォークらは、マネーロンダリングの容疑で会計事務所の会長ジルとその弟で最高経営責任者のダニエルを内偵中で、同社に勤務するアリスは大切な情報提供者だった。アリスが森に出掛けたのは、ダニエルが企画した合宿研修のためで、女性組はジルを含む5人で行動を共にしていた。

 しかし、戻ってきたのは4人だけだった。フォークは、数時間前、アリスが携帯電話に残したボイスメッセージに気づく。一方、現地で捜索の指揮を執るキングは25年前に同じ森で起きた連続殺人事件のことを思い出していた。

 英国推理作家協会賞受賞作「渇きと偽り」続編。

(早川書房 1220円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 2

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  3. 3

    国分太一が無期限活動休止へ…理由は重大コンプラ違反か? TV各局に全番組降板申し入れ、株式会社TOKIO解雇も

  4. 4

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    進次郎農相の化けの皮ズルズルはがれる…“コンバイン発言”で大炎上、これじゃあ7月参院選まで人気持たず

  3. 8

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ