「女は筋肉 男は脂肪」樋口満著
平均寿命やかかりやすい病気、筋力や脂肪量など男女には多くの差異がある。年代別に論じられることが多かった運動法や食事術などを、男女の違いを明確にしながら伝える健康テキスト。
男女間のさまざまな差異を踏まえると、中高年が特に心掛けなければならないのは「女性は筋肉をつける、男性は脂肪を減らす」ことだという。年齢を問わず女性はやせ願望が強いが、肥満よりも筋肉が少ないことの方が問題だと指摘。筋肉の衰えは認知症にもつながりやすいと警告する。
男性に多い内臓脂肪型肥満は、日本人の死因の約6割を占める生活習慣病の発症を高める。メタボリックシンドロームが恐ろしいのは自覚症状がないことだと説く。そうならないための男女別トレーニングと食事法を詳述。
(集英社 780円+税)