「移植医たち」谷村志穂著

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 1984年の秋、来日した米国の医師セイゲルが最先端の肝臓移植について講演する。アメリカでは移植医療がスタンダードだという彼の言葉に、九州の大学病院で働く佐竹山は、その場で渡米を決意。同じくその場に居合わせた小児科医の凌子と、研修医の古賀もセイゲルの下で学ぼうと準備を進める。

 1年後、佐竹山は無給の研究員としてピッツバーグ大学のセイゲルのチームに加わる。ある日、セイゲルに指名され、脳死状態の女性から肝臓を取り出す手術に立ち会った佐竹山は、まだ生きているとしか思えないドナーから臓器を取り出すことに葛藤を抱く。一方、佐竹山より半年早く渡米した凌子は、動物実験を担当させられる。

 日本に移植医療を定着させた3人の医師たちの軌跡を描く感動作。

(新潮社 850円+税)

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