「魔界都市ブルース 影身の章」菊地秀行著

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 悪霊妖魔が跋扈(ばっこ)する魔界「新宿」の人捜し屋・せつらに、半年前に失踪した7歳の塔樹の母親から依頼が舞い込む。情報屋の良子によると、実はここ1、2週間で塔樹だけでなく子供の失踪事件が相次いでいるという。それぞれの被害者の親を訪ねたせつらは、子供たちが黒いコートの男に連れ去られたことを知る。

 捜索のさなか、猟奇殺人事件が発生。被害者の多起子の体からは血を一滴も流さずに心臓が消えていた。そして彼女の小学6年の息子・進一が1年前に失踪したが、その後記憶喪失の状態で戻ってきたことが分かる。進一の学校に駆け付けたせつらの前に黒いコートの男が現れる。(「未帰還児童」)

 書き下ろし短編を編んだ人気「マン・サーチャー・シリーズ」最新刊。

(祥伝社 900円+税)

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