「雨に消えた向日葵」吉川英梨著

公開日: 更新日:

 漫画を描くのが趣味の小学5年生の石岡葵がいなくなった。下校時には傘も役に立たないくらいのひどい雷雨だったため、母に電話したが、今、池袋にいるので、迎えに来るのに1時間近くかかるという。同級生の母親が車に乗せてくれるというのを断って、葵は歩いて帰ったが、その後、行方不明に。警察の捜索で、田んぼで葵の傘が発見された。開いたままひっくり返って、柄が天を向いていた。

 両親は離婚調停中で、父親とは2年も会っていない。母は当日、仕事で半休を取って池袋で買い物をしていたというが、男と会っていたらしい。葵の姉が、妹は不審な車につきまとわれていたと証言した。

 失踪した美少女を追う刑事を描く警察ミステリー。

(幻冬舎 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動