「雨に消えた向日葵」吉川英梨著

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 漫画を描くのが趣味の小学5年生の石岡葵がいなくなった。下校時には傘も役に立たないくらいのひどい雷雨だったため、母に電話したが、今、池袋にいるので、迎えに来るのに1時間近くかかるという。同級生の母親が車に乗せてくれるというのを断って、葵は歩いて帰ったが、その後、行方不明に。警察の捜索で、田んぼで葵の傘が発見された。開いたままひっくり返って、柄が天を向いていた。

 両親は離婚調停中で、父親とは2年も会っていない。母は当日、仕事で半休を取って池袋で買い物をしていたというが、男と会っていたらしい。葵の姉が、妹は不審な車につきまとわれていたと証言した。

 失踪した美少女を追う刑事を描く警察ミステリー。

(幻冬舎 1600円+税)

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