「狙われた横丁 鶴亀横丁の風来坊」鳥羽亮著
ある朝、彦十郎は、居候する増富屋の主人・平兵衛から、横丁の瀬戸物屋の政造が賭場に入り浸りで、店を妻のおしんに任せきりだと聞く。
彦十郎はおしんから、政造に意見してほしいと頼まれるが、政造が彦十郎を避けるので会うことができない。
数日後、政造が遺体で見つかった。腕の立つ武士に斬られたようだ。彦十郎は、政造が弥左衛門という親分が仕切る賭場に通っていたと知る。政造の葬儀を終えたおしんの前に、数人のならず者が現れた。男たちは「80両の借金のかたに店を渡す」という政造が書いた証文を持っていた。
やがて弥左衛門が瀬戸物屋を隠れみのにして賭場を開こうとしていることが分かる。彦十郎らは計画を阻止しようと奔走するが……。
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