「狙われた横丁 鶴亀横丁の風来坊」鳥羽亮著

公開日: 更新日:

 ある朝、彦十郎は、居候する増富屋の主人・平兵衛から、横丁の瀬戸物屋の政造が賭場に入り浸りで、店を妻のおしんに任せきりだと聞く。

 彦十郎はおしんから、政造に意見してほしいと頼まれるが、政造が彦十郎を避けるので会うことができない。

 数日後、政造が遺体で見つかった。腕の立つ武士に斬られたようだ。彦十郎は、政造が弥左衛門という親分が仕切る賭場に通っていたと知る。政造の葬儀を終えたおしんの前に、数人のならず者が現れた。男たちは「80両の借金のかたに店を渡す」という政造が書いた証文を持っていた。

 やがて弥左衛門が瀬戸物屋を隠れみのにして賭場を開こうとしていることが分かる。彦十郎らは計画を阻止しようと奔走するが……。

 人気「鶴亀横丁の風来坊」シリーズ最新刊。

(講談社 640円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然