「騙(かた)る」黒川博行著

公開日: 更新日:

「アートワース」は売れない芸術家の作品を紹介して掲載料を取る、ちょっといかがわしい美術雑誌だ。編集長の佐保は、近代抽象彫刻の大家、楢沢知也の遺族から、楢沢の遺品のコレクションを処分したいという依頼の手紙を受け取った。未亡人は入院中で、会ったのは姪の宮前邦子とその妹だ。

 見せられた作品はレプリカだったが、佐保は楢沢の作品のマケット(縮小模型)に目を付けた。邦子はオークションに出したいと言うが、佐保は画廊や美術商に売るように勧めた。そのほうが落札価格を邦子に知らせずにすむからだ。佐保はギャラリーはなむらに1点70万円で売り込むが……。(「マケット」)

 美術界に蠢く人びとを描くミステリー6編。

(文藝春秋 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ