「小さな小さなウイルスの大きなはなし」伊沢尚子文、坂井治絵、中屋敷均監修

公開日: 更新日:

 新型コロナパンデミックが始まって間もなく2年。大人は右往左往してきたが、事情も分からず振り回されてきた幼い子どもたちはもっと大変だったに違いない。そんな幼子たちと、ウイルスとはどんなものか、改めて一緒に学ぶサイエンス絵本。

 ウイルスは周りにたくさんいるというが、見えないのは小さいから。ではどのくらい小さいかというと、ヒトの10000000分の1くらい。これは地球と比べたヒトの大きさと同じだという。

 続いて細胞とウイルスの違いについて。細胞もウイルスも自分に似た仲間を増やす。そのための設計図が遺伝子だ。遺伝子を読み取り部品を作る工場も必要で、細胞は遺伝子も工場もあるから自分で増えることができる。

 でも、ウイルスは遺伝子はあるけど工場がないから仲間を増やせない。だから細胞に入りこみ、細胞の工場で仲間を作ってもらう。これが「感染」だ。

 以降、病気を起こすもの、起こさないものがいること、ヒトに感染して増える過程、ウイルスから身を守る方法など。易しい解説と視覚効果でウイルスの基本を伝える。

(くもん出版 1540円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー