「どろどろの聖書」清涼院流水著

公開日: 更新日:

 聖書は人類最大のベストセラーだが、クリスチャン人口が少ない日本でその内容を熟知している人は多くはない。しかし、聖書に人生を根底から変えられるほどの影響を与えられ、洗礼を受けた著者によると、聖書には実在した歴史上の人物たちの愛憎劇(スキャンダルやゴシップ)も無数に描かれているという。本書は、そんな聖書に描かれたどろどろの愛憎劇を紹介。読み進むうちに聖書の全体像まで理解できるという入門テキストだ。

 親子2代にわたって、保身のために妻を権力者に売り渡した、ユダヤ教・イスラム教・キリスト教のすべてで「民族の父」と敬われるアブラハムとその息子イサク、自らと家族の保身のために町の全住民を売り渡したキリストの先祖である遊女ラハブなど、51のエピソードを収録。

(朝日新聞出版 869円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発