「横浜中華街」山下清海著

公開日: 更新日:

 横浜中華街は、安政6(1859)年に横浜が開港されたとき、欧米人が買弁(取引の仲介人)として中国人を連れてきたのが始まりである。この地域は低湿地だったため、欧米人は高台の山手居留地に住んだが、華僑は住まいを見つけやすい低地に住んで南京町をつくった。

 日本全体では華僑は半数が台湾出身者だが、横浜中華街では過半数が広東省出身である。中国人は包丁、ハサミ、カミソリを使う三把刀業(料理飲食業、仕立て業、理髪業)が得意だといわれ、特に中国料理店は広東人が経営する店が多い。横浜中華街の老舗、聘珍樓も創業者は広東人である。

 有名だが、意外に知らない横浜中華街の歴史と特徴を紹介する。

(筑摩書房 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束