「ドッグテールズ」樋口明雄著

公開日: 更新日:

 深夜、ミステリー作家の渉が鳴き声に気づいて自宅の庭に出ると子犬が迷い込んでいた。雨も降っていないのに子犬の体は濡れていた。部屋に入れ段ボールで急ごしらえの寝床を作ってやると、震えていた子犬は安心したように眠り始める。

 アトリエから出てきたイラストレーターの妻の真由は、子犬を見て眉をひそめる。半年前の愛犬クロの事故死をきっかけに、夫婦の関係が悪化、今は家庭内別居の状態だった。クロを失ってから渉は激しいスランプに陥り、執筆も進まない。そんな中で突然現れた子犬は、クロの生まれ変わりに思えてならない。

 ある日の散歩中、クロに導かれるままたどりついた小さな公園で渉は少女から声をかけられる。(「グッドバイ」)

 人間と犬の絆を描く5編を収録した短編集。

(徳間書店 836円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  2. 2

    U18高校代表16人の全進路が判明! プロ志望7人、早大&青学だけで計4人、社会人は2人

  3. 3

    大谷翔平「古巣エンゼルス復帰」の仰天情報! エ軍球団売却とド軍オーナー不祥事が招く急展開

  4. 4

    テレ東「日本3大吞み食べドラマ」でも栗山千明「晩酌の流儀」に注目するワケ

  5. 5

    大谷翔平は「今季終了」か…現地で飛び交う「ロスで手術中」の怪情報とその根拠

  1. 6

    花博ならぬ高市首相PR動画が大炎上! 内閣広報予算10倍超「72億円」要求への猛反発も止まらない

  2. 7

    「男系」どころか「フカ系」? 神武天皇を持ち出す"皇統2600年論"と神話の奇妙な関係

  3. 8

    東京の下町3兄弟「足立・葛飾・江戸川」安さだけじゃない意外な魅力 問題視された治安は今や改善

  4. 9

    水前寺清子(2)「私にとって星野哲郎先生は人生の師です」

  5. 10

    岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々