「あの夏の正解」早見和真著

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 2020年5月20日、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、春に続いて、夏の全国高等学校野球選手権大会の中止が発表された。そのとき、甲子園という目標を失った3年生の野球部員や彼らを指導してきた監督は何を思い何を考えたのか。愛媛県の済美高校と石川県の星稜高校の野球部に密着、「甲子園のない夏」を取材したスポーツノンフィクション。

 中止を知ったとき、「自分がこんなにも甲子園に憧れていたんだとはじめて知った」という部員もいれば、「これで全部が終わったんだと不思議な解放感」を抱いたと打ち明ける部員もいた。代替大会の開催が噂される中、自分たちは何のために野球をしようとしているのか、何をもって引退することができるのか、悩み、それでも前に進もうとする彼らの「夏」を追う。

(新潮社 605円)

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