「SLやまぐち号殺人事件」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 警視庁捜査1課の亀井は、鉄道ファンの息子と廃線の浜京線をたどる旅に出る。かつて山陰本線の戸田小浜駅から京川駅を結んでいた路線だ。調べると、京川村の地主の娘・美代子が、私財を投げ出してJR山口線の名草駅まで延伸させようと奮闘したが、かなわなかったらしい。挫折して自殺した美代子が、なぜそこまで延伸を望んでいたのかに疑問を抱いた亀井は、そのヒントとなる美代子が生前に書いた手紙を入手する。

 そんな中、JR山口線を走行中のSLやまぐち号の最後尾・5号車の車両が乗客32人とともにこつ然と消えた。乗客には資産2兆円といわれる警備会社の社長一族が乗っており、十津川らも山口に向かう。

 今春亡くなった著者の絶筆となった十津川シリーズ最新刊にして最終巻だ。

(文藝春秋 1078円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    東大出身の小林政調会長は日本史を学ぶべき「2600年以上続く男系継承」は歴史なのか神話なのか…皇室典範改正で浮かんだ疑問

  2. 2

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  3. 3

    国民も気づき始めた皇室典範改正のおかしさ 「愛子天皇」潰しに抗議する市民デモが国会を取り囲む?

  4. 4

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  5. 5

    今も続く「皇室典範」は出来の悪い法律…男の側に不妊の原因を求める発想がなかった時代の産物だ

  1. 6

    不振続く和久田麻由子「news LOG」 M!LK曽野舜太の出演は「毒まんじゅう」か「良薬」か

  2. 7

    高市首相は今の天皇や上皇が嫌で嫌でならない 保守派のホンネは天皇制「崇拝」ではなく「衰退」

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    麻生副総裁への飛び火を防ぐため? 福岡県議会の議長ポスト金銭授受疑惑に自民党本部の後手

  5. 10

    新垣結衣は芸能界から引退するのか? 相次ぐCM降板と夫・星野源の紅白連続出場ストップの余波