「70歳からは大学病院に行ってはいけない」和田秀樹著

公開日: 更新日:

 大学病院には内科という診療科はなく、循環器内科や呼吸器内科、消化器内科と臓器別に専門分化されている。しかし、ある臓器に良くても、別の臓器には悪い治療は少なくなく、現在の大学病院の専門分化治療は、いくつかの病気を抱えている人が多い高齢者には適していない。

 例えば、今回のコロナ自粛も、老年医学や精神科の立場から見ると要介護者やうつ病を増やす結果になった。また循環器内科医にとって、コレステロールは下げなければならないものだが、免疫学から見るとコレステロールを下げることによってがんや感染症にかかりやすくなるという。

 大学病院の医療が高齢者にいかに適合していないかを論じながら、健康寿命を延ばす医者・病院の選び方などを伝授する健康テキスト。

(宝島社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁