「マンガ 神トーーク1年生」星渉著

公開日: 更新日:

 新しいプロジェクトのリーダーになったが、どうもチームのメンバーに覇気がない。指示に対する反応も薄いし、積極的にアイデアを出す者も少ない。やる気がないやつばかりだ! と腹を立てそうになったが、待てよ…。もしかしたら、私に人望がないだけか……!?

 そこで手に取ったのが、人の心を動かす伝え方の実践テクニックを解説する本書。どれもちょっとした工夫なのだが、自分の行動を振り返ってみると、できていないことばかりで驚かされた。

 例えば、相手に安心感を与えるコミュニケーションの方法として挙げられている、「話を聞く姿勢」を見せること。メンバーに話しかけられた場合、パソコン作業中であっても「どうした?」と感じよく返事をしていたつもりだった。しかし正しくは、作業の手を止め、椅子を回して体ごと相手の方を向くことが大切だと本書。これを実践してみると、メンバーたちがこれまでとは比べものにならないほど意見を言ってくれるようになった。“自分は受け入れられている”という安心感を与えることができるのだと学ぶと同時に、これまで話を聞く姿勢ができていなかったのかと反省。

 また、“自分は必要とされている”と感じさせるためには、褒めるタイミングにひと工夫必要だという。これまでは気がついたタイミングで褒めていたが、あえて大勢がいる前で一度褒め、少し時間をおいてもう一度、メールや個別でコソッと褒めるというのを実践した。承認欲求を満たし自己重要感を高めることにつながるという本書の解説通り、以前より生き生きとプロジェクトに向き合ってくれるメンバーが増えた気がする。

 職場だけでなく、家族や友人関係にも役立ちそうだ。 <浩>

(宝島社 1320円)

【連載】毎日を面白くする やってみよう本

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • BOOKSのアクセスランキング

  1. 1

    渋さと垣間見える緩さが紛れもなくパトレイバー│「『機動警察パトレイバー』寿司屋の後藤」伊藤和典著

  2. 2

    マリー・アントワネットは洞窟から「王妃の村里」へ│「驚異の隠し部屋世界各地の内緒の部屋・秘密の抜け道・迷宮・秘宝」ステファン・バックマンほか著 片山美佳子訳

  3. 3

    詩をはじめる本屋 蒼枯(東中野)「自分が詩で感じたことをベースに他のジャンルのものを引っ張ってくるみたいな」

  4. 4

    山崎ナオコーラ(作家)自分たちの生きる能力の低さを実感

  5. 5

    現実の地面師事件はドラマ以上に複雑 「地面師VS.地面師 詐欺師たちの騙し合い」森功著

  1. 6

    「極限の漂流118日間」ソフィー・エルムハースト著 村井章子訳│野生動物のように必死に生きたかけがえのない時間

  2. 7

    時空を超えて没入 文庫で読む時代小説(3)犬を連れた名探偵・三郎太の名推理

  3. 8

    これは斬新!テーマがユニークなアンソロジー小説特集(3)ひとりの食事はこんなに豊かで楽しい!

  4. 9

    「ソフト対策である情報は受け手側が積極的に活用する必要があります」──「豪雨災害から身を守る」牛山素行氏

  5. 10

    (60)これを佐助に着せてやってくれ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人2年連続V逸で再び始まる“見境なしの大補強”…床田、坂倉、吉田正尚に小園海斗まで照準

  2. 2

    阪神に来オフ「藤川GM×赤星監督」の仰天プラン浮上! 球団初のリーグ連覇も指揮官交代へ

  3. 3

    北陸最大の観光都市・金沢駅の「みどりの窓口」が大混雑、平日11時で32組待ち…現場で見えてきた順番待ちが減らない構造的問題

  4. 4

    歌手・山内惠介さん「カラオケ大会会場での母の叫び声で、僕は歌手になれた」

  5. 5

    梅野隆太郎&糸原健斗は戦力外回避か? 気になる阪神ベテラン功労者2人の処遇

  1. 6

    元巨人・桑田真澄氏に白羽の矢…中日はなぜ“完全外様”を次期監督の最有力候補に据えたのか

  2. 7

    JR東日本で相次ぐ「グリーン車タダ乗り」問題を乗車して検証…SNSに“アテンダントなし区間情報”流れモラル崩壊

  3. 8

    【巨人】2026年 戦力外通告選手一覧

  4. 9

    簗農相にまだまだ醜聞続出か?「道路予算カット」暴言も反省ゼロ…臨時国会は大混乱必至

  5. 10

    【阪神】2026年 戦力外通告選手一覧