「JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方」JA全農広報部監修

公開日: 更新日:

 物価高騰のさなか、例にもれず野菜も高すぎる。かつては、買ったはいいものの食べるのを忘れ、冷蔵庫の中で葉物野菜がシナシナに、なんてこともあった。しかしこう値上がりしては、どんな野菜も無駄にすることなくおいしく食べなければならない。

 そんな今にぴったりの本を見つけた。“野菜のプロ”が集まるJA全農の監修で、さまざまな野菜の選び方や保存方法、そしてちょっとひと工夫したおいしいレシピがまとめられている。

 さっそくスーパーで野菜を厳選してきた。例えば、薬味に欠かせない長ねぎ。青い部分と白い部分の境目が締まっていて、青い部分に白い粉が吹いているものが新鮮ないい長ねぎらしい。自宅では新聞紙に包んで野菜室に保存。ポリ袋に入れたままで保存するより長持ちした。みじん切りにして薬味にするだけでなく、半分から3分の1に長く切って油でこんがりと焼き、焼き肉のたれをつけて食べるというレシピも実践してみた。これが甘くてトロリとして、ご飯が進む一品になった。

 春菊も買ってみた。茎が太過ぎず、また葉が長すぎないものがいいそうだ。そのまま野菜室で保存してもいいが、湿らせたキッチンペーパーで包んで冷蔵室で保存というのをやってみた。こちらの方がしゃっきりとしたまま長持ちしたぞ。春菊といえば鍋の具材に最適だが、さっと茹でた春菊に醤油、さいの目に切ったクリームチーズ、そしてワサビを和えるという変わり種のレシピが紹介されている。春菊の風味とクリームチーズのコクがマッチし、ワサビがアクセントとなって、酒のつまみにぴったりだった。

 本書は物価高騰と闘うための心強い味方になりそうだ。 <浩>

(KADOKAWA 1540円)

【連載】毎日を面白くする やってみよう本

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?