「市民オペラ」石田麻子著

公開日: 更新日:

 市民オペラとは、西洋で生まれた総合芸術であるオペラに市民が関わり上演する日本固有の公演形態。その最大の特徴は、芸術活動を職業としない人々が活動の主役を担うことだ。

 市民オペラの名称で最初に活動したのは、1973年に「フィガロの結婚」を上演した「藤沢市民オペラ」(神奈川県)だった。その背景には革新系首長が推進した市民会館の建設がある。会館を拠点に市民オーケストラや市民合唱団など市民による文化活動が盛んになり、開館5周年の記念行事としてオペラ公演に取り組んだのだ。

 そうした歴史に始まり、各地域で生まれ、多様化する市民オペラの現状を俯瞰(ふかん)。

 なぜ、日本の市民社会はオペラを求めてきたのか、その興隆から戦後日本の市民社会の形成と展開を読み取る解説書。

(集英社 1155円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    りくりゅう電撃引退も三浦璃来だけ競技継続の「ウルトラC」…ごく身近にも“前例”あり

  2. 2

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  3. 3

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  4. 4

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  5. 5

    “激ヤバ”高市チルドレン門寛子議員が大炎上! 国会前ペンライトデモを「ごっこ遊び」と揶揄・嘲笑

  1. 6

    木下グループにアスリート殺到 「社長自腹4000万円」だけじゃない驚きのサポート体制

  2. 7

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  3. 8

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  4. 9

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 10

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技