「韓国 超ネット社会の闇」金敬哲著

公開日: 更新日:

 IT大国を標榜する韓国のネット文化の深層を伝えるリポート。

 ある調査によると、韓国人は実に人生の約40%をネットに費やしているという。「愛の不時着」など韓流ドラマが世界市場に打って出るのに決定的な役割を果たしたネット配信、YouTubeなどのニューメディアに広報戦略を集中して世界的アイドルになったBTS、そしてパンデミック下の韓国経済を支えたのもITインフラだった。

 そうしたIT中心の社会はさまざまな副作用ももたらす。そのひとつが選挙だ。世界を先取り1997年の大統領選からネットが活用され始めた韓国では、ネットが選挙結果を左右してきた。

 ネットを利用した世論操作やネガティブキャンペーンの実際などを紹介。ネット大国の光と影を見つめる。

(新潮社 902円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手