「罪の轍」奥田英朗著

公開日: 更新日:

 昭和38年8月、東京・南千住で資産家殺人事件が発生。警視庁捜査1課の落合らが所轄署の刑事とともに捜査に乗り出す。

 捜査が難航する中、落合は現場近くで林野庁の腕章をした作業服姿の男を見たという証言が気になる。やがて数日前に北海道稚内の林野庁の詰め所が荒らされ、作業服などが盗まれていたことが判明。礼文島で空き巣を繰り返し、その後行方が分からない宇野という青年が捜査線上に浮かぶ。

 その後も、浅草や上野周辺で宇野の犯行と思われる空き巣事件が続発。落合は逃走せずに殺人事件の現場近くで空き巣を繰り返す宇野の行動に疑問を抱く。

 そんな中、浅草署の管内で誘拐事件が発生。誘拐された少年には宇野との接点があった。

 戦後最大の誘拐事件をモデルに描くミステリー。

(新潮社 1210円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も

  4. 4

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  5. 5

    「いっぷく!」崖っぷちの元凶は国分太一のイヤ~な性格?

  1. 6

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  2. 7

    元女優・宮崎ますみさんは6年前から八ヶ岳山麓に移住しコメ作り 田植えも稲刈りも全部手作業

  3. 8

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  4. 9

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  5. 10

    巨人阿部監督 グチるくらいならいっそ「4番・坂本勇人」はどうだろう…“進退の決断”含めた4つの理由