「晴れときどき涙雨」髙田郁著

公開日: 更新日:

「晴れときどき涙雨」髙田郁著

 人気時代小説家によるエッセー集。

 漫画原作者時代に夜間中学を取材中、警戒され、話が聞けぬまま日々だけが過ぎていったが、ある夜、生徒の80歳過ぎの在日1世のハルモニがぎゅっと抱きしめて励ましてくれたという。

 そんな忘れられない思い出にはじまり、阪神・淡路大震災で混乱が続く中、駅の雑踏の中で著者が来るのを待って差し入れの食料を手渡してくれた塾講師時代の教え子や、自らが受けたいじめ体験を振り返りながら、現在理不尽ないじめに遭っている子どもらにエールを送る、そして後に代表作となる「みをつくし料理帖」を書き続ける力をくれた有名装丁家からかけられた言葉など。

 多くの出会いを糧にしてきた作家の軌跡と素顔に触れるファン必読本。 (角川春樹事務所 660円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 3

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  4. 4

    鈴木紗理奈以外にもいた…あのちゃんが過去に口にしていた“キライな芸能人”の実名

  5. 5

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  1. 6

    日本ハムがソフトBに8戦全敗の悲惨…崩壊投手陣が口にする「伏見寅威ロス」

  2. 7

    元サッカー日本代表・大津祐樹さんはビジネスでも成功 年商300億円の高級腕時計会社の社長に

  3. 8

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  4. 9

    DeNAビシエド電撃引退のウラとフロント批判殺到の必然《もうハマスタに行こうとは思わない》

  5. 10

    文科省「教育の政治的中立性」で波紋…なぜ森友学園がセーフで、同志社国際がアウトなのか?