著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(21)訪ねた診療所はとうの昔に廃業

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 タキグチはアトリエの椅子に腰を下ろしている。巨体で椅子が隠れているため彼の体は空中浮揚をしているように見えた。

「彼女がぼくを身ごもったところまでは聞きました。それから先は彼女も言葉がつかえて会話が途切れた。悲しみと自己嫌悪がごっちゃになったみたいで、とても切なそうでした… 

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【連載】金鳳花のフール

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