「『心のクセ』に気づくには」村山綾著

公開日: 更新日:

「『心のクセ』に気づくには」村山綾著

「心のクセ」とは、私たちが知らず知らずのうちに持っている好みや考え方、ついやってしまう判断や行動のこと。

 この心のクセが、しばしば他人との関係をギクシャクさせたり、思い違いや行き違いを生じさせたりする。社会心理学の視点から、自分では気づきにくいそんな心のクセについて解説したテキスト。

 テストで悪い点をとったクラスメートに「勉強不足、努力が足りない」と思ってしまったり、事件や事故の被害者に「あなたにも落ち度があった」と責めてしまうのはなぜか。さらに、たまたまくじ引きで良い賞品が当たっただけなのに、「日頃の行いが良かったからだ」と考えてしまうのはなぜか。

 さまざまな具体例を挙げ、社会心理学の研究結果を紹介しながらその背景を解き明かす。

(筑摩書房 924円)




最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ