「金正恩の核兵器」井上智太郎著

公開日: 更新日:

「金正恩の核兵器」井上智太郎著

 ストックホルム国際平和研究所は、北朝鮮が最大20個の核弾頭を組み立てたと推計、世界で9番目の核兵器保有国として認定した。核弾頭の運搬手段としてのミサイル開発も着々と進んでいる。国交もない隣国の核武装は、日本の安全保障において正面から考えるべき現実的問題になっている。

 北朝鮮による核兵器開発の歴史と戦略を解説しながら、その使用をいかに封じ込めるかまで考察した国際関係テキスト。

 1950年代の朝鮮戦争にまでさかのぼり、北朝鮮が核開発に着手した背景を詳述。その高度化の経緯をたどりながら、2017年の緊迫した米朝危機と、一転して行われた史上初の米朝首脳会談の内幕を検証する。さらに北朝鮮が実際に核兵器を使用する可能性と関係国の対応、そして日本の課題にまで言及する。

(筑摩書房 1034円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー