「首都襲撃」高嶋哲夫著

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「首都襲撃」高嶋哲夫著

 夏目明日香は、女性初の総理・新崎百合子付のSP。1年前に起きた官邸襲撃事件で体を張って新崎を守った際に、傷を負ってしばらく任務から離れていたが、新崎からの強い要望で再び新崎の警護に復帰した。

 しかし、そのタイミングで新崎は欧米で起きている連続テロ事件に毅然とした態度を見せる必要性を説き、周囲が危ぶむなかテロ撲滅世界会議の東京開催を宣言。G7の首脳が日本に集まり、テロ支援国家に対して経済制裁を伴うテロ撲滅宣言をすることとなった。

 ところが、その結果、東京がテロリストたちの格好の標的になり、六本木で爆発テロが発生。実行犯は現場で死に、直接の指示者は突き止めて逮捕したものの、背後に大規模なテロリストグループの気配があった。動揺する各国に毅然とした態度を発信する新崎だったが、果たして世界会議は無事開催できるのか……。

 本書は、前作「官邸襲撃」に続くクライシス小説。安全な国といわれる日本の首都・東京がテロのターゲットとなったとき、どんな事態が起こるのか。女性SPの目を通して、対策が後手に回ってしまう日本の危うい状況が描かれている。

(PHP研究所 2530円)

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