著者のコラム一覧
辻堂ゆめ作家

1992年、神奈川県生まれ。2015年、第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞し「いなくなった私へ」でデビュー。「トリカゴ」で第24回大藪春彦賞受賞。2022年、「卒業タイムリミット」がNHK総合で連続ドラマ化。著書に「十の輪をくぐる」「二重らせんのスイッチ」ほか多数。

(31)拓也が真っ赤に染まって見える

公開日: 更新日:
イラスト・高井雅子

 拓也にしてみれば、相手は誰でもよかったのだ。

 事実婚に諸手を挙げて賛成し、彼の家族にさほど興味を持たず、またインターネットの掲示板やSNSを積極的に見ようとしない女性という条件を満たせば、別に誰でも。

 男女平等思想を前面に出していたのも、国の対策の遅れに憤ってい… 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,142文字/全文1,283文字)

【連載】ジャングルジムとチューリップ

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手