「おでんオデッセイ」山本幸久著

公開日: 更新日:

「おでんオデッセイ」山本幸久著

 伊竹市の「有野練物」の娘・静香は、大学卒業後、大手商社で働いていた。気がつくと会社に2泊3日していたこともざらで、ある日、口から泡を吹いて倒れているのを、定時前に出社した後輩に発見された。胃潰瘍で入院し、退院後、事務職に異動させられて会社を休みがちになる。上京した母の土産の実家の練り物を口にして、静香はおいおい泣きだした。

 1カ月後、退職して伊竹に戻り、伊竹市の町おこしプロジェクトに応募。実家の練り物を使って商店街の一角でおでんの屋台を始めたがうまくいかない。そんな静香を、伊竹市役所産業振興課町おこし担当の若菜恵が訪ねてきた。恵は町おこしプロジェクトの担当者だった。

 Uターンした33歳の女性が始めたおでんの屋台を巡る7編の物語。

(実業之日本社 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  1. 6

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  2. 7

    京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

  3. 8

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  4. 9

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  5. 10

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上