「日本一の農業県はどこか」山口亮子著

公開日: 更新日:

「日本一の農業県はどこか」山口亮子著

 高齢化に加え、農産物の価格は据え置きなのに物価高で農業に必要な経費が上昇し、所得は激減。日本の農業は今、大量離農時代に突入し、大きく塗り替えられようとしている。さまざまな指標で各県の農業の実力を通信簿化し、農業をいかに効率化し成長させていくべきかを示したリポート。

 農業産出額を農業関連予算で割った財政効率ランキングでは、1位群馬、2位茨城、3位栃木と、魅力度ランキングでは下位に位置する関東の3県が並ぶ。食料自給率や農業産出額などで1位を誇る農業王国北海道はまさかの12位。著者自身も驚いた意外な結果が出た背景をじっくりと分析。

 ほかにも、生産性や、農地集積率、食料自給率などの指標から見えてくる日本の農業の今と課題をあぶり出す。

(新潮社 946円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ