「遺言未満、」椎名誠著

公開日: 更新日:

「遺言未満、」椎名誠著

「死とその周辺」について思索するエッセー集。

 世界各地を旅してまわり、風葬や樹上葬、鳥葬、舟葬など、さまざまな葬送をその目で見たり、調べたりしてきた。静岡にある菩提寺の禅寺には一族の墓があり、自分もその中に入るのかと思うと気がめいる。もっと明るく開放的な「ついのすみか」を求めてはいけないものだろうか。

 そんなことを考えていたとき、大阪の一心寺のお骨佛のことを知る。お骨佛とは、人骨で作られた仏像だ。一心寺では宗派を問わず納骨を受け入れているため、骨で寺がいっぱいになり、お骨佛にするようになったという。自ら一心寺に出かけ住職に話を聞きに行く。

 ほか、孤独死や孤立死の現状を知るために労働者の街・山谷を訪ねたり、海洋散骨に同行したりするなど、エンディングノートを巡る17の旅をつづる。 (集英社 726円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 2

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  3. 3

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    元横綱照ノ富士「暴行事件」の一因に“大嫌いな白鵬” 2人の壮絶因縁に注目集まる

  1. 6

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった

  2. 7

    高市首相「私の悲願」やはり出まかせ…消費税減税「断念」に向け経済界・財務省・自民党・マスコミが包囲網

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  5. 10

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ